”補助金”について聞かれたので

Photograph of a mountain range using aluminum foil and blue paper

遥かなる山脈
( 机の上のアルミホイルと青い紙 )

フェイスブックを見た友人から、「 補助金て申請すればすんなり通るもんなの? 」
( あー、自分もやる前はそう思っていたよ笑 )という電話をもらったので
今回まぐれというかラッキーにも採択となった私がその友人にピンポイントで
読ませるというシチュエーションで書くことにします。

偉そうに人様に教えるほどでもない自分ですし、ピンと来ない方、おまえ何言ってんの?
と思った方は前段をもう一度お読み頂きご了承お願いします!

{*2020年9月16日 菅新政権が発足しました。私が前回の補助金時にお世話になった
中小企業診断士の先生が、「 補助金事業もいつ終わりになるか分かりません 」
と言っていたのですが、国の事業であり,特に前安倍内閣は経産省との結びつきがとても強く
経産省の案件である補助金事業が強く推進された経緯もありますので、いつ無くなってもおかしくない、
と考えて早めの対応をしたほうが良いのかな、と思っています }

さて本題です。あくまで自分が思うに、補助金申請は大変です。
過去、自分で申請して不採択( 不合格 ) 2回。
これは個人では難しいな、と考えCADCAM導入時にダメ元でコンサルの先生にお願いして採択!
( 採択されなければCADCAM化自体を諦めて、技工界の線香花火職人みたいになろう、
と決意 してました)

そして今回友人に話した内容も、「 それをすれば採択になるよ 」みたいな
魔法ではなく、公的機関の情報やネット上にあふれているアレコレの材料を集め
ベースの味を決め焼いたり煮たりして、それにスパイスや薬味をきかせて仕上げる、
って料理の流れと料理の基本となる” ダシの取り方 “みたいなものなのです。

さて今回の勝因を自己分析するに
1:コロナ禍のおかげで書類作りの時間があった。
2:経済を回す為に政府の方針として、この手の事業の審査が甘くなる、という予想があった。
3:前回案件でコンサルの先生が作った”事業計画書”が手元にあった。

この3つが重なったおかげで、多分通常時だったら不採択だったかもしれないものが通ったんだと思います。
特に重要だったのが3番目の”前回コンサルの先生に作ってもらった事業計画書” つまりお手本です。

過去2回の不採択も、自分なりに行けるはずだと思いしかし落ちた事に” 何故なんだろう? ”
の思いが強かったのですが、理由は教えてもらえないし分からない。
失敗の原因が分からなければ同じ過ちを犯すのは2回の不合格が語っております。

ですので、コンサル先生の事業計画書を読んで初めて 「 ・・・こうやって書くのか・・ 」と
ある種驚きというか納得というか、初めて塾で教わった子供みたいな感覚だったんです。
これでは過去2回の不採択も当然で、初めて理由が分かりました。
つまり” 書類作りにはノウハウ、書き方があり、自己流でやっても失敗する確率が高い ”という事かと思います。

そもそもが補助金や助成金は色々な分野で、また県や地域ごとに独自に実施されており
その種類も多岐にわたりとても一言で表すことは出来ません。なので全体の雰囲気を
ネットで自分で調べられない、もしくは面倒だと思うなら諦めるか、最初から専門の
コンサルタント、中小企業診断士の先生にお願いした方が良い。

と、少し脅しというか、甘く見ちゃ困るよ的な先輩風を吹かせながら電話の返事を待つと
「 そんなに大変なの?じゃ止めとくかな・・」
と予想通りのお返事が返ってまいりました。

「 あ、そう?だけど○○よく聞けよ。今回ウチで申請したのが200万超えだ。
そんで補助が100万( 途中で補助率が上がり条件付きでマックス150万になりました。 )
その200万、普通だったら利益から出るんだぞ。つまり利益率50パーの商売なら
売上げは400万必要だ!よく考えてみろ。」

と、はたして自分でも合っているのか間違いなのか分からないような話を偉そうに
語り、自分と同じでさして数字に強くない友人は 「 そうだよなあ・・・ 」
などと今一度考えこむのでした。

「 もっともお前が稼ぎが良くて、そんなの面倒くせーわ、ってならそれもあり。
自分の金で買えばいいんだよ。現にオレも今までそうしてきた。でもな
大して利益も出せない業界の技工士が、そういう所を無頓着にやってきたから
余計に稼げないんじゃねーの?」とたたみかけます。

実際、補助金を利用している人や会社ほどしっかり経営していたり、
お金に余裕がありそうな人が多いんです。私の尊敬する先輩なども何度も利用していましたし
まあいいやじゃなく、お金を大切にしています。

補助金を申請するには色々な書類作りの必要がありますが、中でも大切なのが” 事業計画書 ”です。
事業計画書なるものは、一般的な会社なら作っていたりして馴染みはあるのでしょうが
ワンマンラボの個人事業主には縁遠いものだと思います。少なくとも私はそうでした。

この事業計画書を補助金申請で書式をダウンロードして書いていく訳ですが
質問形式とでも言える書式通りに順を追って書き込んでいくと、各事業者ごとの
弱点改善点が自然と浮き上がってきて、自分を客観視出来るようになっていて驚きます。

たとえ採択にならなくても事業計画書を書き上げ、それを改めてみて見る事で事業の改善ができるのです。
*この事業計画書を書かせる手法を色々と調べてみると、10数年前に流行ったマネジメント
とかキャッシュフローとかの本、海外からのノウハウ手法を基にしてあることが分かります。

ともすれば技工士は職人の要素が強く、上手いモノを作ってさえいれば良いと思いがちですが
そうではなく、自分のラボの良い部分、悪い部分、改善可能な部分、出来ない部分、
それらを踏まえて今後の方針をたて具体的にどう実行していくかを再考し、
それを自分だけではなく、他人( 審査員の先生方 )も納得させるものに仕上げる必要があります。

では具体的にはどうやって書くか。
ネットで調べると色々と優秀な方々が親切に動画を上げてくれています。
書き方自体はそれらを参考にするのですが、過去2回の不合格の私の結論は
” 最初から清書するなんて事は出来ない ”です。
書式をダウンロードしてプリンタで印刷すると、早く終わらせたいがためにすぐ完成品を求めて書き始めてしまうのですが、
最後まで書き上げ 見直してみると、話のつじつまが合ってないものが出来上がっていたりします。

それを清書だ!と気合を入れて書いてしまうと、「 何となく変だな 」
と感じていても、それを修正したりするのが何かもったいないし面倒なので
これでいいや、になってしまいそのまま提出、結果不採択となってしまいます。
ですので、まずは全体の設計図、シナリオ的なものを組み立てる必要があります。
先にシナリオを描き、それに当てはめるように全体を仕上げていくのです。

つまり自分のラボなり会社なりを主人公とした、テレビドラマを作るのです。シナリオライターになるのです。
ドラマは毎週同じ日常ではなく、何か問題が起こり、それに対処し、すったもんだがあり
最終回でめでたく解決する、という大雑把な流れがあります。

一方、補助金申請にも審査員の先生方を納得させるだけの” ドラマ ”が必要です。
なになにの機械が欲しいから申し込もう、設備やソフト更新を国の金でやっちゃおう、
と思って書くのはいいのですが、審査員方が「 この人にやらせたら売り上げが上がって
税金をもっと払い、雇用が増え、納品業者も潤い、波及効果があるな 」
と思わせる必要があるのです。ワンクールで終わらない、次回作を見たくなる内容が必要です。

テレビドラマと違うのは、仮想の話で終わるのではなく「 実際この会社、人にやらせたら
上手く行きそうだ 」とリアルに思ってもらう必要があります。
将来予想という架空の話を、もっともらしく思わせるには過去の実績、データというリアル情報を
ベースにして” 具台的な数字 ”を活用しないとなりません。

売上げ推移、製品別売上げ割合、作業時間とその時給換算。
今まで何の作業に何分間費やしていて、その結果時給いくらで、これを改善すれば
生産効率がどれぐらいよくなり、売り上げがどれだけ上がるか。
売上げソフトの分析表を使ったり、確定申告の売上げを引き合いに出したりして分かりやすく
時に、エクセルの表やグラフを張り付けたりしてメリハリもつけ分かりやすく書いていきます。

1回目で採択されるかどうかは分かりませんが、書き始める前に頭で絵図を書き シナリオの流れを
つかんでおく ” 帰納法 ”を使う事で、採択率は大いにアップすると思います。
幸運をお祈りします!
では、良いお年を!!

 

 

 

 

 

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