ラミネート:2

 

zirconia CADCAM

ダウエルピンとカスタムジルコニアピン

ラミネートベニアについて書くつもりが、その準備段階の模型作りについて書いてしまっています。
耐火模型法での模型作りまで終わればホッと一息、というのも同業者なら分かって頂けるかと思います。
この模型を作る前提として、サイザーシステムとかジロフォームとかのプラスチック台座を
使用する模型製作システムが必要です。

refractory die working model

短時間で制作可能なラミネートベニア用耐火模型

シリコン印象を預かったら、そのまま通常の模型製作と同様に作ればお終いです。
違うのは、石膏の代わりに耐火模型材を流す事。
そして、ラミネートベニアの支台歯部分にジルコニアピンを使う事です。
前回クドクドと書いたことが、何と単純になることでしょう!(笑)

ここでカスタムのジルコニアピン制作法を書いていきます。
まず、「メッシュミキサー」というフリーソフトをダウンロードします。
英語ですが、検索をかけると日本の親切な人が使用法を説明してくれているサイトがあります。
パソコン音痴の私もそのサイトを見ながらやりましたので、普通の人なら大丈夫です(責任は持ちません)

そしてスキャナーで元になるピンをスキャンしてデータ化します。
データ化してメッシュミキサーに取り込むと下のような、データに穴の開いた状態になります。
(穴を塞ぐ部分は正確な形にはならないので、ピンの維持部を下にしてスキャンしています)

Mesh mixer cad data

Mesh mixer cad data

これはスキャンする時にピンを立てた状態でスキャンするので、立てた部分のデータが
無い状態なのです。CAMで加工するにはこの穴を塞ぐ必要があります。
それでこのメッシュミキサー君が登場して、ピューっと塞いでくれます。

Mesh mixer CAD data image

メッシュミキサーで穴を塞いだ状態

それでCAMソフトに移して加工すればオーケーです。
いかがでしょうか?
必要な分だけピンを作っておけば、正確なラミネートベニアの耐火模型が早く出来ると思います。

ではまたお会いしましょう!
さよなら、さよなら さよなら~